仏像の手2
仏像の手の続きです。
その印相を引き続き奈良国立博物館の展示から見てみましょう。
善光寺式阿弥陀如来の印
長野県善光寺の本尊、阿弥陀三尊像は平安時代末から鎌倉時代にかけて盛んに模作されたので、その阿弥陀如来像の印が一つの形となっています。
右手は胸の前で掌を見せ左手は垂下して刀印のようにしています。
説法印(せっぽういん)
転法輪印(てんぽうりんいん)とも呼ばれ、仏が説法するときの手の姿をあらわしているインドの釈迦如来像に多く見られる印です。
国内では西方極楽浄土にある阿弥陀如来像の印相として多く用いられています。
両手を胸の前にあげ、親指と薬指の指先をつけ掌を外に向けるスタイルです。
禅定印(ぜんじょういん)
瞑想の印で、指を伸ばした左掌の上に右手を重ね、左右の親指の指先をつけるスタイルが基本形です。
釈迦、薬師、阿弥陀の各如来に用いられ、更に密教の胎蔵界大日如来も禅定印を結んでいます。
智拳印(ちけんいん)
胎蔵界とともに宇宙を構成する金剛界の大日如来の結ぶ印です。
胸の前で左手はこぶしを作って人差し指を立て、その指を右手の掌で握り締めるスタイルです。
この印相では、右手は仏、左手は衆生を象徴していて、煩悩即菩提という教義を示しています。
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